2026.3.18 参議院 予算委員会「公邸のバリアフリー化めぐり 差別を助長する高市発言を問う!」

○木村英子君
 れいわ新選組の木村英子です。
 本日は、総理公邸のバリアフリーをめぐる高市総理の発言について質問します。
 高市総理は、2026年1月9日のSNSでこのように述べています。
 「私たちの公邸への転居に関する報道を目にした夫は落ち込んでいる様子でした、僕のせいで多額の公金が使われたのかと、仮に貴重な税金を使って修繕(※正しくは改修)工事をする必要があるのであれば、私たちは公邸に引っ越しませんでした」
 と発言しています。
 総理の配偶者は介護が必要と報道にありますが、バリアフリー改修や介護が必要な人たちに税金を使うことは、高市総理にとって社会に迷惑をかけるという認識なのでしょうか。
 また、同じような発言は、昨年12月の代表質問の答弁でもありました。生活保護費の引下げは違法と最高裁が判決を下したことに対し、苦しい生活を強いられた原告の人たちへの謝罪を求めましたが、高市総理は、「追加給付を行う結果となったことについて広く国民の皆様におわびを申し上げます」と答弁しました。なぜ、生活保護費を違法に引き下げられ困窮に追いやられた原告の方たちに謝罪せずに広く国民に謝ったのでしょうか。謝るところが違うと思います。
 以前、生活保護を受けなければ生きてこれなかった私にとって、総理の言葉は、今まで言われてきた、弱い者は社会のお荷物と公の場でたたきつけられたように感じ、怒りで体が震えました。私は、しょうがいを負った幼い頃から「人に迷惑をかけないで生きなさい」と言い聞かされて育ち、父親は世間に迷惑をかけないために「死ぬときはおまえを連れていくしかないな」と言われ、そのたびにおびえていました。
 世間に迷惑をかけたくない、申し訳ない、という理由で引き起こされる介護殺人や一家心中などの事件は、いまだに後を絶ちません。高市総理の度重なる差別的な発言は、社会的弱者を追い詰め、悲惨な事件を招きかねない危険を感じてなりません。
 改めて、高市総理にお尋ねします。
 しょうがいや病気を抱え支援を必要とする人たちに税金を使うことは、国民に対して迷惑をかけることで、謝らなければいけないことだとお考えなのでしょうか。差別をこれ以上助長しないためにも、SNSの投稿や質疑での答弁を撤回していただきたいと思います。高市総理の見解を求めます。

○内閣総理大臣(高市早苗君)
 もしも私のXへのポストが木村英子委員を大変傷つけたとしたら、申し訳なく存じます。
 公邸のバリアフリーに関しましては、公邸に引っ越す前に、私、もう短い時間、公務と公務の間でしたが、内覧をしました。そのときに既にバリアフリー対応はおおむねされておりましたので、私の夫も、車椅子や、あと手押し車であったりしてもこれは生活できるんじゃないかなと思って、それ以上の対応は当然不要と考えました。
 一方で、各紙の新聞などの報道で、転居を前に公邸はバリアフリー対応の改修も実施されたといった誤った報道がありましたので、誤解を生むことがないようにXで発信したわけです。
 したがって、公邸だけではなくて、ほかの行政機関もそうですけれども、様々な行政機関もそうですけれども、バリアフリー化の必要性を否定するという意図は全くございませんでした。障害をお持ちの方にとって、日常生活を営む上で障壁となるものは除去する、で、障害の有無によって分け隔てなく共生する社会の実現というのは重要でありますから、これは、取組はしっかり進めていきたいと思います。
 そして、あわせて生活保護についてのお話がございましたけれども、私は、過去の総裁選挙などでも、生活保護の制度がちゃんと整っているというの、これは日本のいいところであると、だから、本当に必要なときにはこれ、日本人は堂々と使えばいいんだと言ってきたものでございます。もちろん不正受給は許しませんけれども、そうじゃなくて、そういった制度一つ一つつくってきた日本という国はすばらしいと私は思っています。必要な方は堂々と、せっかくある制度ですから、お使いいただくというのが大切なことだと考えております。

○木村英子君
 ありがとうございます。
 ただ、総理大臣の言葉って、すごく力のある言葉で公の場で言われるわけですから、やはりしょうがいのある方、あるいは生活保護を受けている方たちに対して、やはり申し訳ないと思われるようなそういう発言というのは控えていただきたいというふうに思います。
 やはり、バリアフリー化についてもですし、あと、しょうがいしゃの人権についても、やはり差別解消法や、やっぱり国連の障害者権利条約にも批准しておりますので、今後ともバリアフリー化を積極的に進めていただきたいというふうに思います。
 以上で終わります。

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